長野県 麺とび六方 ラーメン




この夏は、東京だけで終わらないのがこの私。

ラーメン偏差値を向上すべく、行き着く先々のラーメン店の暖簾を潜(くぐ)る。

長野県茅野市。

日本一高い場所に市役所がある。

そんな夏は避暑、冬はスキー、みたいな観光客ばかりが訪れるこの地域で、

どんな一杯を食わせてくれるのか。

「麺とび 六方」

私のiPhoneで、ジミチに検索して辿りついた。

白樺湖付近で4日間の合宿を終え、明日の朝にはもう名古屋にいないといけない。

普通であれば、一刻も早く家路に着きたいと考えるし、昨年まで私なら間違いなくそうしていた。

夕方の四時。

オープンまでにはまだ時間がある。

どこかでショッピングなんてする余裕はもうすでにない。

今は、仕事から解き放たれた開放感よりも、疲労の方が勝っている。

今から250キロの距離を運転する自分とはララバイしたい。

ただただ、一杯のらーめんを食べてすぐ帰らせてくれ。

ひたすら車の中でヒッソリと身をやつしながら待つ我(われ)。

ただただヒッソリと。

信州といえば、そばが有名だが有名そばを食わずして帰る私とは何なのか。

長野市とはかけ離れたこの茅野市では、二郎系のラーメンは受け入れられるのか。

コンビニへ行っても、ラーメンの雑誌はないが、そばの雑誌はある。

らーめんが受け入れられる日は来るのだろうか。

そんなとりとめのない思案を重ねながら、車でヒッソリと待つ。

開店20分ほど前には、いかにも感を表したラーメンフリークの車が駐車場に停まる。

疲れきった体をおこし、外に出、私がファーストだ。と言わんばかりの雰囲気を醸(かも)し、待つ。

注文はデフォでにすることに。

なかなかの素質をもった出来。旨いか不味いか、という二択で表すとしたら、勿論、ウマい。

ただ、先日「二郎」を食って、曲がりなりにもラーメン偏差値を上げて来た私にとってモノタリナイ感が少しある。

一つはチャーシュー。この作りよりも、もっと筋張ったものを食わせてくれ。

一つはプースー。もっとシゲキのあるものを。

それでも、じゃんじゃん入ってくる客を見ていると何となく、微笑ましく感じてしまう。

ガッチリと市民権を獲得したこの店にあらためて敬意は払いたい。

満足度…★★★☆☆(3・5)

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